晴耕雨読・アマサギ [野鳥]
アマサギ『猩々鷺』と亜麻色について
出典:ナツメ社 『日本野鳥歳時記』
鳥撮りに行っても狙いの写真は撮れず。加えて雨天曇天が多くネタ切れです。
こんな日は「晴耕雨読」に徹するも良し。
野鳥の能書き本を開いたらいきなりこんなネタが。面白そうなので紹介します。
色名の誤解を生む美鳥
冬羽では真っ白なアマサギですが、夏羽は頭から胸にかけてのオレンジ色が美しく、目を引きます。アマサギの名は、この色を語源とする「亜麻色のサギ」の意昧だと考えがちですが、これは間違いです。アマサギというのは鎌倉時代からの名ですが、その頃には亜麻色という色名はありませんでした。
じつは、アマサギの名は「あめさぎ」が変化した語と考えられます。あめとは飴のこと。つまり飴色の鳥です。亜麻色と飴色とでは大違いで、亜麻色は黄色みがかったベージュに近い色でアマサギのような鮮やかな色ではありません。一方、飴色は砂糖を煮詰めて焦がした飴の色で、実際のアマサギの色に近いイメージです。
ヒット曲『亜麻色の髪の乙女』では亜麻色が金髪を形容するかのような使い方をされ、本来の色への誤解を招いたようにも思えます。
和名のアマサギは色の名を誤解させる罪つくりな命名だといえそうです。
「しょうじょうさぎ」ともいいます。
ペリカン目サギ科アマサギ属
学名 Bublcusibis
漢字表記 猩々鷺・飴鷺・黄毛鷺・亜麻鷺
全長 51cm 翼開長 88-96cm
季節性 夏鳥(九州以南では留鳥)
出典:ナツメ社 『日本野鳥歳時記』
タグ:アマサギ
2016-07-09 16:00
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コメント(5)
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おはようございます。
“鳥枯れ”状態のようでなかなか鳥撮りが出来ませんね!!(≧▽≦)
『亜麻色の髪の乙女』・・・おぉぉぉ~お歳がぁ~!!
お爺ちゃんが“ヴィレッジ・シンガーズ”とか言っていたような。。。プっ(^^♪
by saku (2016-07-10 11:46)
saku さん、おはようございま〜す。
近場のフィールドは鳥枯れ、そこで粘る私は干からびてしまいそう。
sakuさんには鳥枯れはなさそうですね。次から次と新ネタ・珍ネタが
尽きないようで。この時期やはり山岳部ですね。
今度お伴させて下さい。(._.)オジギ
ところで“ヴィレッジ・シンガーズ”ってなんでしたっけ(笑い)
by 坂の上の蜘蛛 (2016-07-11 08:01)
grandpaToshi さんおはようございます。ご無沙汰しております。
大変失礼ですがsakuさんへの返信を書き換える際にgrandpaToshiさんの
コメントも一緒に消してしまったようで復帰しません。(汗)
大変お手数ですがもう一度送っていただけると有り難いのですが。
再度返信しますので。よろしくお願いします。
by 坂の上の蜘蛛 (2016-07-11 08:18)
どうもです。再送します
いやぁ~、大変勉強になりました。
私はてっきり「亜麻色」だからと思っておりました。
そういえば『亜麻色の髪の乙女』、かつて私の
カラオケの持ち歌でした。GSが懐かしいっす^^
という内容でした^^。
by granpatoshi (2016-07-11 13:58)
granpatoshi さんお手数掛けて申し訳ありませんでした。
勉強と言うほど大層なことではありませんが勘違いしている人が多いと
思いますよね。アメサギ(飴鷺)にすれば良かったのに。
それにしても『亜麻色の髪の乙女』が持ち歌だったとは意外でした。
sakuさんのお爺ちゃん・・・いえ、saku爺さんと同世代ですね。(笑い
by 坂の上の蜘蛛 (2016-07-11 20:14)